これまで問題なく描けていたのに、突然、よくわからない理由で、描けなくなったときは、まず、次の点を確認してみてください。
- 「レイヤー」パレットで「透明度ロック」がオンになっていると、透明部分への描き足しができなくなる。オンになっていないか確認。Painter X までは、透明度ロックをオンにして Painter を終了し、次回起動したとき、透明度ロックがオンであるにもかかわらず「レイヤー」パレットではチェックが入っていないので、念のためチェックをいったん入れて、さらにオフにしてみる。
- 表示をオフにしているレイヤーがあって、実はそのレイヤーに描いていたりしないか確認。(わたしはこれをよくやります。)
- ごく小さい選択範囲ができていると、その外には描けなくなる。念のため、「選択範囲」メニューから「選択解除」するか、Ctrl + D(このコマンドのデフォルトのショートカットキー)を押してみる。
- 上記と関連するが、ドキュメントウィンドウ左下の「描画領域」切り替えウィジェットが「全体」(任意の領域を描画)になっていることを確認。なっていなければアイコンの上で長押しして切り替えメニューを出し、「全体」(いちばん左のアイコン)に切り替える。(他の 2 つのアイコンは、それぞれ、選択範囲の外側のみに描画、選択範囲の内側のみに描画。選択範囲があっても、「全体」を選択しなおすと、選択範囲の外にも描けるようになります。このウィジェットは古いバージョンの遺物。)
- ブラシの種類によっては、色が出ない種類のものだったり、透明レイヤーには描けないものだったりする。普通にレイヤーにも描けることが確実なブラシ(チョークとか)に持ち替えて試してみる。描けない現象が起きる種類のブラシには次のようなものがあります。特にブラシの「手法」の種類と「塗料」の数値を確認してください。
- 「ブレンド」関係のブラシ。色を混ぜるだけのものが多いので、色がない場所では描けない。
- 「プラグインブラシ」で色のピクセルを動かす動作のものは、レイヤーの透明部分では効果がない。
- 「溶かし」系のブラシはレイヤーでは色が出ない。「ティント」カテゴリの「オイル丸筆」、「アーティスト」カテゴリの「サージェントブラシ」、「鉛筆」カテゴリの「グリス鉛筆」など。
やっぱりどうしてもヘンで描けないときは、Painter を再起動してください。最後はこれしかないです。それでもダメなら……、サポートに連絡。
(2009/04/27)