ハードメディア要素の追加
Painter 11 で「ハードメディア」というブラシコントロール項目が追加になりましたが、これは古いタイプのブラシのかなりのものに付加して使えるようです。
と言うものの、ハードメディアの設定はちょっと複雑で、しかも角度の刻みが小さかったり、サイズの変化が大きかったりすると、変化範囲のすべての描画用データを作成しようとして Painter が固まりますので、危険。(これは以前から、角度変化のあるブラシでは存在していた問題です。) ですから、Painter 11 に付属の「リアル」と名前につくバリアントをコピーして、そこから描点や手法を変えていくほうがおすすめです。
この絵はリアル系鉛筆の手法を「リキッドブラシ」にしてみたものです。スタイラスを寝かすとぐっと幅の広い線になり、かつ、それが鉛筆のシェーディングと違ってねっとりしてるのが面白いと思います。ただし、「リキッドブラシ」を使っているために、キャンバス上か、レイヤーではすでに不透明になっている部分にしか描画できません。
この画像は作成後にテクスチャに Ribbed Deckle を使って「着色濃度の調整」効果をかけました。Ribbed Deckle は Drawing テクスチャセットに入っています。
以前のバージョンでは製品版 CD にのみ収録されていたエキストラファイルが、現在は Painter 11 コンテンツダウンロード からダウンロードできますので、ここから「テクスチャ」をダウンロードしてください。(このコンテンツは古いバージョンでも使えるものがたくさんあります。)
このブラシバリアントの設定ファイルは real_pencil_oily.zip です。(Wiki のセキュリティ上、XML ファイルや TXT ファイルがアップロードできないので、単独の XML ファイルを圧縮してあります。)
単独ファイルなので、既存のブラシカテゴリの「鉛筆」などに追加すれば使えます。
編集する意図がない場合でも、「編集」ボタンを押す(編集権限がない場合は「ソースの表示」ボタンを押す)ことで、どのようにテキストを作成すれば、結果としてどう表示されるかが確認できます。
上の画像は原寸 800 x 800 ピクセルのところ、横サイズ 400 という指定で表示しています。クリックすると原寸表示になります。