ナデシコ

2006/06/06 Comments off

ナデシコの花

デジタルカメラは 2002 年 11 月末に購入した Panasonic LUMIX DMC-FZ1 を愛用していたのですが、さすがにそろそろ新機種と比較してハンデが目立ってきたので、同系列の FZ7 を買いました。

画素数が 200 万画素から 600 万画素に増えたのはよいのですが、1 画像あたりのファイルサイズがかなり大きくなってしまうのがデメリット。以前は 1600 x 1200 ピクセルだったのが、2816 x 2112 ピクセル。しかし、1 画素あたりの画質はかえって落ちている印象あり。そこで、IrfanView のバッチ処理でまとめて 1600 x 1200 に画質優先でリサイズ、ガンマを 1.1 上げて、EXIF 情報も残しながら、もとのタイムスタンプのままで JPEG 画質 90/100 で保存、というのをやってみたら、ファイルサイズが小さくて扱いが軽いし、EXIF とかも残って、撮影時には白飛びを避けるために暗めに撮るのでそのままだと暗いのも修正されて、なんかとっても便利かも。

たとえば 2091 KB のファイルが 316 KB になっても、元のファイルがピクセル等倍ではちょっと荒れてるので、画質が落ちたようには見えないのです。1/2.5 インチの CCD で 600 万画素のデジカメの等倍なんて、こんなもん。それでも 1600 x 1200 に縮小後の画質は FZ1 の 200 万画素の等倍よりキレイ。

FZ1 から FZ7 というのはじつに正常進化。純正の 52mm から 55mm へのレンズアダプタ(2100 円)もよくできてます。ジョイスティックでマニュアルフォーカスっていうのはちょっと辛いけど、マニュアルがあるだけでやっぱりありがたい。

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入口 / 出口

2006/05/09 2 comments

戸口に立つ女

他のことで多忙で Painter にあまりさわれない日々が続いてた。そんなうちにも、現在「かぶら屋本舗」を置いているレンタルサーバーの業務終了期日が近づく。いや、次の 10 月くらいまでまったく見えなくなることはないらしいのだけど、すでに Google 検索から除外されているらしい。というわけで、久しぶりにウェブページ書きをしている。

HTML 手書きでウェブページを書いていると、面倒なのがページ内に貼るリンク。ナビゲーション上重要であると考えるので、「セクション内横移動」のリンクをできるだけ手作業で貼っていた。本文と関係ないところで更新が必要な文字列があるわけで、更新ミスの原因にもなっていた。解説ページがすでに 100 ページ以上あり、今後も増えそうなので、サイト再構築にあたっては、このへんをどう自動化するか、を中心に考えた。

その結果、PHP 採用。データベースを使う BLOG スクリプトとかじゃなくて、ごくごくシンプルな「リンク貼り」専門のスクリプトをあちこちに埋め込みで。でもって、この機会に全面的にスタイルシートによる表示制御に移行、したつもり。

Painter ユーザーのサイトとしては、やっぱりサイトトップに絵がほしいので、とりあえず 1 枚描いてみた。トップページのデザインも大体できてきた。けど、なんか先がすごく長い気がする。数年の蓄積の書き替えって、かなり大変です。で、また忙しくなるのですが、早めに新しいアドレスで公開したいです。

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迷路

2006/04/29 4 comments

自動生成の迷路

なんでグラフィックアプリケーションにこんな機能が、とほとんどの人が思うであろうところの、この「迷路」効果。「効果」っていうのもヘンかも。迷路を「作成」してくれるので。世間が連休のとき、遊びに行く予定もなくて空しい……なんてときのヒマ潰しに使えるかも。いや、何かもっと有効な使い方を見つけてください、Painter の名誉のために。

「効果」メニューの「特殊効果」の下の「迷路」で実行できます。透明レイヤーの場合は塗り潰してから。

こういう今ではワケわかんない機能も、Painter の歴史が古いゆえでしょうか。その昔はコンピュータが迷路の自動生成をするだけでも「スゴいこと」だったんですよね。この「迷路」や「樹形」、「グリッドペーパー」など、古い機能は透明レイヤーを対象にして実行しても何も変化しません。実行してから透明レイヤーを不透明にする(ColorTalk で mask=0)ことで表示するか、最初にレイヤーを塗り潰しておきます。(Painter IX.5 ではショートカットの N が ColorTalk から「消しゴム」に変更になったので、ColorTalk を起動するにはショートカットを編集する必要があります。)

さて、Corel 本社が IPO を行ってから、どうも株価は公開価格から値下がりしてるようで、英語圏の Corel ユーザーも心配してるようです。2005 年も収支は赤字だったじゃないか、とか言われてます。ということは 2004 年は黒字だったのかな。2005 年は PaintShop Pro 買収とかしたから、赤字になってもしかたがないところがありますが……。先行きが見えませんが、がんばってほしいです。

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Corel Corporation 株式再公開へ

2006/04/09 Comments off

いいことないかな。

本社発表は こちら。( 日本語版 もありました。)

そのまあ、何といいますか、Painter は Version 6 の時に MetaCreations が 資産整理 したときに Corel Corporation に売却されましたが、引き取ったほうの Corel も経営困難となり、2003 年にはベンチャーキャピタルの Vector Capital に買い取られて上場廃止、その後かなりキツいリストラなどを経て、しかし、そのわりに元気に PaintShop Pro なども買い取り、ひとつ山を越えたところまで到達したようで、そういった内部事情が Painter IX および IX.5 には以前のバージョンより力が入ったことに反映されているのではないでしょうか。

Corel に買い取られてからすでに 3 バージョン。このまま続行しそうなので、Corel 本社の経営が軌道に乗ることはユーザーにとっても歓迎です。ついでですが、日本ではユーザーが少なめの CorelDRAW も使ってみるとかなり便利です。SOHO 的雑用に最適化されてます。名刺を作るのがすごく便利で感動しました(ラベル印刷機能でページ内に複数配置するのが簡単)。

関連記事は Globe and Mail (カナダの新聞)とか Red Herring (テクノロジー関連ビジネス情報)にも。

Painter 複数バージョンを使う

2006/02/05 Comments off

マーブリング(ブーケ)

(この画像は Painter の昔からある機能の「油滴」と「マーブリング」を使ったもの。)

Painter IX 以降、ユーザーフォルダ に設定が保存されるようになり、英語版と日本語版など複数のバージョンを切り替えつつ使うことがむずかしくなりました。また、すでに Painter がインストールしてある環境では、インストーラが途中で先に進んでくれない仕様になったので、併用はムリとあきらめるかたも多いかもしれません。

しかし、少なくとも Windows の環境では、Painter 本体を複数置いておき、切り替えて使うことは可能です。

まず、すでにインストールした Painter のアプリケーションフォルダ(本体があるフォルダ)をまとめてリネームします。その後、コントロールパネルからこの Painter を削除。インストール情報は削除されますが、本体はもとあったところにないので削除されずに残ります。ここで、ユーザーフォルダも温存するために、こっちのほうもリネームしておきます。

この後なら、新しい Painter をインストールすることが可能です。すなわち、英語版を仮に削除した後に日本語版、あるいは、Painter 9.1 を仮に削除した後に Painter 9.5 試用版をインストールできます。

新しくインストールした Painter を最初に起動したときに、もとと同じ場所にユーザーフォルダが作成されます。以降は、このユーザーフォルダを毎回リネームして、それぞれの本体で別のユーザーフォルダを使うようにすれば、複数の Painter を使うことができます。

というわけで、Painter 9.1 正式版を使用中だけど、早く 9.5 を使ってみたい、というかたも、この手順で試用ができます。ただ、こういう使い方はメーカーのサポート外ですから、あくまでも「自己責任」でどうぞ。

[ 追記 2006/02/08 ]
Painter 9.0 以降の「ユーザーフォルダ」を使用する Painter を複数使い分けするとき、OS に対して別のユーザーでログインすると、そのユーザーの専用の場所にユーザーフォルダが作成されます。別バージョンの Painter をインストールした場合、そのバージョンについては別名でログインしてから起動するようにすれば、同じユーザーフォルダを上書きしてしまったり、一部の設定ファイルの内容の食い違いからエラーになったりするリスクがありません。安全優先を考えるかたは、こちらの方法にしてください。

Painter IX.5 日本語版発表

2006/01/27 Comments off

トレーシングペーパー透明度調節

1 月 25 日にコーレル株式会社(コーレル・ジャパン)の新商品記者発表会が開催されました。評価用バージョンをいただきましたので、気がついたところから紹介したいと思います。

個人的に ココが気に入った というのは、こんなところでしょうか。

  • フォトペイント・パレットは Painter Essentials 3 で搭載されたもの。フルバージョンのほうも無償アップグレードで同じ機能を搭載、という今回のはからいはとてもうれしい。
  • とっても地味ですが、トレーシングペーパーの不透明度の調整が可能になったこと。これで「レイヤーにするほうがよい」と力説せずにすみます(図を参照)。
  • フォトペインティングの「自動ペインティング」は Painter にずっと前からある「ストロークの記録・再生」(これはスクリプトではなく、ワンストロークのデータです)の機能を拡張したもので、フルバージョンなら「ストロークの記録」ができるので、Painter Essentials 3 よりずっと柔軟に応用が効きます。単なる再生ではなく、ランダム要素を加えるので自然な仕上がり。スライダも「ランダム」、「筆圧」、「長さ」、「回転」、「ブラシサイズ」と充実してます(スライダ部分は Painter Essentials 3 と同じ)。
  • 「消しゴム」が別のツールとして独立。タブレットペンのサイドボタンでじゅうぶん便利ではあったのですが、ショートカットキーで通常のブラシと切り替えられるのは、さらに便利。また、こっちの「消しゴム」は種類が限られているせいか、切り替えが速く、軽い感じ。さらに、通常ブラシとデジタル水彩が混じっているところなんかでは、両方消してくれるので、使い分けを考えずにすみます。

あと、小さい不具合で直ってるのが何かあったけど、何だったっけ。いっぽう、評価版だからなのか、新しい不具合も混入してます。いつものこと、でもあるので、また気長に不具合報告していこうと思います。

今回の Painter IX.5 は、世界に先駆けて日本で発表、ということです。日本ではさらに、ダウンロードのみではなく、店頭パッケージとしても IX.5 を用意。コーレル・ジャパンがかなり気合いをいれてくれてるようですので、今後にさらに期待してしまいますね。

ところで、「9.5」ではなく「IX.5」なわけですが。CorelDRAW のほうはバージョンが 13 になって縁起が悪いので「X3」になったようで、それに合わせて Painter も IX になり、さらに IX.5 ということのようです。ちょっと前代未聞ですが、無償アップグレードなので文句は言いません。いつかは「Painter XXX」(トリプルエックス)とかになるんでしょうか。それとも「X」の次は「ターン A」とか……。

以下、いろいろリンクです。

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ノイズ + グラデーション

2006/01/13 Comments off

ノイズ + グラデーション

Photoshop 7 でグラデーションの編集はどうなってるのかな、とチェックしてみたら、なんか「ノイズ」を入れる機能がある。Painter のグラデーション作成機能は古いバージョン(Painter 4)からまったく進化してないことを考えるとわりと高機能。色の遷移のしかたを「線形」かどうか選べるし、「線形」じゃないときは、色の中間の四角のマーカーをクリックして「カラースペース」が変更できる。(あれ、これって現バージョンのヘルプには書いてないし。)

ともかく、Photoshop で何かを見ると Painter でもやってみたくなる、というのがあって、ちょっと違うけど似たような結果というのをやってみた。

まず、新しいファイルを開いて、ColorTalk 画面を表示。このへんは 【 Painter ワークショップ / ColorTalk の概要 】 を参照のこと。で、数式のところに「value=xnoise」と入れて OK をクリック。

次にグラデーションパレットのメニューから「Express in Image / イメージの階調を置き換える」を選択。プレビューが表示されている状態でグラデーションパレットから使用するグラデーションの種類や、リピート方法を変更。この例では「Dusky Sky / 暮れかかる空」を使いました。(もとの白黒イメージの上に、グラデーションで置き換えたものをレイヤーで重ねて、レイヤーマスクで一部を半透明にしてあります。)