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Archive for the ‘kumatan’ Category

くま単 (abuse)

2004/01/30 6 comments

何かを吸引するサカサカブ星人

He is suspected of substance abuse.

(訳) 彼は何か薬物を乱用してるんじゃないかと疑われている ⇒ 彼には薬物乱用の容疑がある。(あいつ、やばいモノやってるっぽい。)

(能書き) ここでの abuse は名詞で「乱用」(あるいは「濫用」)。動詞も綴りは同じで「乱用する、悪用する」になるが、名詞の時は「アビュース」で動詞は「アビューズ」になる。ab と use (使う)がくっついてるので、use の場合と同じ。ab はもともとは「~から離れる」という意味がある接頭語。本来の使用法から離れてしまってる使いかたをしてるわけ。

もうひとつ、この abuse にはかなり違う意味があり、それは、子供などに対しての「虐待」、また「虐待する」という意味である。現代ではこのどちらも大問題なので、よく使う単語。普通の道具や物体に対しての abuse だと、「扱いが乱暴」程度なのだが。

自分に対して(クスリを)使う、という方向性と、弱い者に対して「虐待する」という方向性がかなり違うわりに、表面上(文法で言う文型上)は同じなので、慣れる必要がある。

child abuse は「子供虐待」であって、ロリ絵に萌えすぎてイカれてしまうことではない。

substance は「物質」という基本の意味があるが、これは訳語だけでは非常にイメージしにくい単語でこれも要注意。ここでは「乱用」されるものをまとめて「薬物、アルコール、シンナー、その他なんでも乱用されやすいもの」の意味で使っている。これも「時事英語」ではよく使われるわりに、この意味を知らないと「物質」という意味で理解しようとしてわけがわからなくなる、「涼しい顔して実は濃い」単語。

基本の意味の substance の形容詞は substantial。日本語には「実体のある」、「内容のある」、「重要な」などという訳語があるが、イメージとしては「モノとして手応えがある」(スカスカじゃない)という感じ。

suspect は「誰かを(何かをやってるんじゃないかと)怪しく思う」、あるいは「~なんじゃないかと勘ぐる」という意味。人に対しても状況に対しても使う。名詞で a suspect と言うと「容疑者」、すなわち罪を犯したと suspect されている人物。動詞の場合は sus-pect、名詞の場合は sus-pect (太字を強く、イントネーションを上げて読む)という発音になることも注意。(このパターンは他にもたくさんある。)

しまった、説明のむずかしい単語を 3 つもまとめて使ってしまった。

(例文 1) His alcohol abuse shortened his life. 彼はアルコール依存が原因で早死にした。

(例文 2) The neighbors knew that Sarah was being abused. 近所の人たちはサラが虐待を受けているのを知っていた。

(例文 3) He abused his knowledge of computers and created a virus. 彼はコンピュータの知識を悪用してウイルスを作った。

(例文 4) Her garment was made of a silky, translucent substance. 彼女の着衣はすべすべした半透明の材質でできていた。

(例文 5) I suspect that this phone is tapped. この電話は盗聴されてるんじゃないかと思う。

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くま単 (turn into)

2004/01/25 2 comments

くまとハートの眼帯

You turn into a great swordsman when you put on this eye patch.

(訳) この眼帯をつけるとすごい剣豪に変身するんだよ。

(能書き) turn into [something] は「姿が変わって(何かに)なる」という意味。単に turn だけだと「回転する」が基本的な意味だが、こういった基本動詞が turn into のように熟語になると、もうこれは「別物」。

swordsman は sword を扱う人、すなわち「剣士」。great swordsman で「剣豪」。さらに「すごい」もついてるけど、ま、great ひとつでまとめて表現ってことで。sword は発音注意。w は読まずに「ソード」と発音する。だから、swordsman の発音はソーヅマン。

ここで「ヅ」というカタカナを使ったのは d + z の発音だから。これを「ズ」と発音すると他の単語と間違える場合もある。たとえば beads (「ビーズ玉」の複数)と bees (「ミツバチ」の複数)。beads は「ビーヅ」で bees は「ビーズ」。ここで、「ヅ」のほうは発音のときに舌先が上の歯の付け根にも触れている。「ズ」のときは下の歯の付け根にしかさわらない。

(例文) She turned into smoke right before my eyes. (その女の子は)オレの目の前で煙になって消えちゃった。

* アニメの「十兵衛ちゃん」のファンです。二期目もよかった。

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くま単 (pretend)

2003/12/24 2 comments

くまのサンタ

Please pretend that you have seen no one.

(訳) だれもみなかったフリをしてね。

(能書き) pretend は「(実際とは違うことを)演じる、フリをする」という言葉。that 節は「(実際とは違う)こういう状況」の内容。

(注意) pretend の名詞は pretense (見せかけ)。これはアメリカ的綴りでイギリス綴りは pretence。もうひとつ pretension という単語がある。ちょっと意味が違うので注意。短くまとめにくいが「ハッタリかます」のハッタリな感じ。形容詞の pretentious もこっち系。unpretentious はその反対語だが、「いい感じにハッタリがない」(質素、気取らない)という意味でけっこう使う誉め言葉。とりあえずは pretend と pretense (pretence) だけ押さえておけばいいです。

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くま単 (plans)

2003/12/23 6 comments

くまと袋

Do you have any plans for Christmas Eve?

(訳) クリスマスイブの予定はもうあるの?

(能書き) plan は計画。英語では基本的に「数えられる名詞」で一般論を語るときは複数、なのでここでは plans。

人に予定をたずねるときの、これは決まり文句で、Do you have (any) plans for Friday night? (金曜の夜、予定ある?)とかよく使う。「予定がなければいっしょに ~ どう?」という発言が次にくることまで含んだ表現。

(例文) 単数の a と the、および複数の意味の違いはこっちの例文で。

Would you like an apple? リンゴひとついかがですか。(ほら、コレ食べない?)
Would you like this apple? このリンゴがいい(ほしい)ですか。(ほかのじゃなくて。)
Do you see the apple? あのリンゴが見えるかね。(外さずに射抜くのだよ、テルくん。)
Do you like apples? リンゴって好きですか。(リンゴという種類の食べ物について。)

Do you like an apple? は基本的にありえない文。(コンテキストによりこの文が可能になることもあるかもしれない。)

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くま単 (afford)

2003/12/20 3 comments

くまとスープ

After the salary cut, I can afford only soup for lunch. And where are my beans?

(訳) 減俸のお昼スープは豆どこか。(減俸されちゃったんで、昼メシはスープでガマン。で、豆が入ってるはずなのに、ないじゃん。)

(能書き) afford はかなり「正統派の入試重要単語」。「ここまでならお金を出せる」限界点を語るという、日本語話者にとってはちょっと新しい概念の動詞。でも、主体がいて、それが「どこまでなら行ける」のかという概念ひとつに集約されてるので、いっぺん概念を覚えれば訳語がなんであれ意味がわかる。金銭的な問題とは限らない。ちょっと risk 管理の問題。

(例文) I can’t afford a Benz. ベンツを買うだけの余裕はない。(ギリギリお金があっても、それ使っちゃうと他が回らない。) Can you really afford it? そんな高いもん買ってだいじょうぶ?

(いいわけ) 日本語の無理やりなダジャレな結果、へんな例文になってすいません。やってみたかっただけです。

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くま単 (taste)

2003/12/20 2 comments

くまとパンツ

Kuma’s taste in clothing is quite conservative.

(訳) くまの服の趣味はかなり保守的です。

(能書き) 「好み」という意味の「趣味」は taste。これは「味」という意味もある。the taste of honey と言えば「密の味」。This sandwich tastes great. は「このサンドイッチ、ちょ~うめ~」で、taste が「~の味がする」という意味の自動詞。I tasted blood in my mouth. は「口のなかで血の味がした」でこっちは「~の味を味わう」という他動詞。単語ひとつにいっぱい意味があるんで大変だ。でも日本語もそうだし。

「くま」出演により、「脱力単語集」になっていますが、単語の意味はイメージと絡めると記憶に残りやすいのは自分の経験からです。でも、「味」と「パンツ」の組み合わせって、まずかったかな。

パンツ(男女とも)は (a pair of) underpants。1枚でも脚の穴が 2 つあるから複数。ブリーフは briefs、トランクスは trunks、パンティは panties。単に pants と言うとズボン。ズボンのもっと真面目な言いかたは trousers。女の子のパンティは underpants を省略して undies ということもある。(詳しすぎ?)

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くま単 (times)

2003/12/20 3 comments

くまと車

Is it true that the red one is three times faster (than the normal one)?

(訳) 赤いヤツは(普通のより) 3 倍速いって本当ですか?

(能書き) times は回数。これが「何倍」という意味になるのは、コンピュータ的に回数ぶん繰返し足す掛け算的概念だから。1 回、2 回、3 回はそれぞれ基本的には、once、twice、three times。でも one time とか two times でもたいてい問題ない。「a one-time cop」とかいうときの time は時間軸の話で「元警官」。He was once a cop. も、1 回だけ警官やったことがある、というよりは、前に警官をやっていた、の意味。

* 英単語解説のための絵なので、たいへん適当になってまして、すいません。

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