どんな効果かというと
人物のピンナップや、自然の「癒し系」の画像によく使われる、明るい部分から光の靄(もや)が立ち上っているような効果です。よく見かけますが、ヘタにやると「あざとい」印象になる可能性があるので、使いすぎに注意しましょう。控えめに使えば、画像をいじった印象がほとんどないのに、なんかキレイな感じになると思います。
今回の最終結果はこれ。

これだけ見るとどうってことないのですが、次の「元画像」と比較すると、かなり印象が違うのではないでしょうか。
Photoshop で細かく調整したり、こういった目的のプラグインを使えば、きっちり作り込みができると思いますが、ここは Painter で「それなり」に。「それなり」なのでわりとシンプルです。
元画像と普通の調整結果
まず、元画像です。これは 25% に縮小したものです。デジタルカメラで白い花を撮影すると、白い部分が飛んでしまいがちなので、暗めに撮影しました。その結果、そのままではたいへん見栄えが悪くなっています。

Painter (フルバージョン)は基本的なフィルタ効果は揃っているので、「効果」-「色調効果」-「明るさ/コントラスト」を使って、画像を確認しながらスライダを調整すれば、簡単にそこそこ見られるぐらいにはなります。

でも、なんかマジメすぎて地味な感じも残りますね。というわけで、マジメ路線からはずれてみましょう。(次からの処理は、この基本的な画像調整もしないままで実行しました。)
光の靄(もや)を作る
この例では、キャンバス上の元画像の上に 3 枚のレイヤーを重ねています。順にこのレイヤーを作成していきます。
- 靄(もや)レイヤー
- キャンバスの元画像をクローンする。(「ファイル」-「クローン」)
- 「効果」-「フォーカス」-「ソフト」を選択、直径を画像に合わせて調節して効果を適用する。この画像の場合は「ガウス」モードで口径 40 としました。
- この画像を「全選択」(Ctrl + A)してコピーし、元画像の上に「正確にペースト」(Shift + Ctrl + V)する。
- 新しくペーストした「ぼかし」のかかったレイヤーの「合成方法」を「Screen / スクリーン」に変更する。
- くっきりレイヤー
- キャンバスに戻り、「全選択」する。コピーして、画像のいちばん上のレイヤーになるように「正確にペースト」する。(あるいは、Alt キーを押し下げながら「レイヤーに変換」することで選択範囲を複製しても同じです。)
- 新しくペーストしたレイヤーの「合成方法」を「Overlay / オーバーレイ」に変更する。かなりコントラストがきつくなるので、レイヤーの不透明度を下げる。
- さらに発光レイヤー
- 直前に作成した「オーバーレイ」レイヤーをレイヤーリストの上で右クリックして、「Duplicate / 複製」を実行。
- 複製してできたたレイヤーの「合成方法」を「Screen / スクリーン」に変更する。画像を見ながら、レイヤーの不透明度を調節する。

ぼかした状態でこんなふうになっています。
これだけで発光しているような効果がかかりますが、画像の細部がぼんやりしてしまうので、全体としていまひとつです。
全部重なって、こうなります。

この画像からさらにモノクロ写真ぽくしてみても、単純なモノクロ化より「光がいっぱい」な印象になります。ここでは黒ではなく、緑がかった焦茶色でモノクロ化しました。

ついでに、ここで使ったモノクロ化の手順は次のとおり。
- クローン。
- 「選択範囲」-「自動選択」で「画像の明るさ」で選択。
- いったん選択範囲を解除。
- 白で塗り潰す。
- 「選択範囲」-「再選択」を実行。
- 好みの焦茶(あるいは他の色)で塗り潰し、選択範囲を解除。
ここで、「ぼかし」をかけるのに、同じファイル内でレイヤーにして効果をかけるのではなく、「クローン」作成によって、キャンバス上で効果を適用したのは、レイヤーに「ぼかし」をかけると、レイヤーの端が半透明になるという「おまけ」があるからです。通常はこれが必要なのですが、今回の場合は全体に不透明なままで「ぼかし」をかけたかったので、キャンバスで効果を適用してからペーストしました。レイヤーパレットでレイヤーの透明度をロックしておいても「ほぼ同じ」ですが、それでもレイヤーは「外周は黒」という計算になるので、ちょっと結果が違ってきます。
元画像が明るい場合、「ぼかし」をかけて「スクリーン」モードにするレイヤーの効果が強くかかります。その場合はレイヤーの不透明度を下げて調節します。
(Last Modified: 2006/01/12)