主な新機能
Corel が新機能として挙げているものには、次のようなものがあります。
- カラーマネジメントの全面的な見直しにより、Photoshop との互換性が上がった。JPEG ファイルなどにもカラープロファイルを埋め込むことができるようになった。
- カラーパレットを他のパレットから切り離すと、大きく引き伸ばすことができるようになった。同時に以前は「カラー情報」パレットに分離していた色調節スライダが「カラーパレット」に統合された。ミキサーパレットも引き伸ばすことができるようになり、また、上部のカラーセットの色数が増えるとともに、両端から順に表示するシステムになった。
- 効果メニューの下にあった「変形」が独立して「変形ツール」になり、Photoshop と併用するユーザーにはわかりやすくなった。ただし、この変形ツールは Photoshop よりかなり機能が少ないので注意。Painter 11 問題回避のために も参照のこと。
- ブラシ機能に「ハードメディア」が追加された。パステルや鉛筆など、基本的な描点を使う場合にこの機能が追加できる。この機能により、タブレットのペンを寝かせると鉛筆を寝かせたような描画になる、といった設定が可能。新しく追加された「リアルブリスル」カテゴリ以外の「リアル」とつくバリアント(「鉛筆」カテゴリなどが代表的)はこの機能を活用している。
- ブラシの「手法」に「マーカー」が追加された。Painter に以前からある「フェルトペン」(このカテゴリ内に「マーカー」という名前のつくものがあるが、これは古いタイプのもの)と違って、ストロークがとぎれないかぎり色が重なって濃くなることがない、すなわち、手を離さなければ均等に塗れるブラシ。Photoshop で半透明で塗る場合に近い挙動。(複数ストロークで色が濃くなりすぎないものがほしい場合は、マーカーよりデジタル水彩をおすすめします。このマーカーはデジタル水彩が瞬間的に乾くのと同じ原理です。)
- ブラシの速度によるコントロールの表現がより広がり、「ペン」カテゴリの「リアルペン」のようなバリアントが追加になった。(この実体はブラシ設定 XML ファイルに追加された「velocity-bias」の行。)
- レイヤー上の描画部分が簡単に選択できるようになった(Photoshop の操作に合わせた仕様追加)。
- レイヤーパレットのレイヤー名(サムネイル部分含む)の上で「Ctrl + クリック」(Mac では Option + クリック)すると、レイヤー上の「不透明部分」を選択できる。
- 上記の操作に Shift を組み合わせることで、別レイヤーの描画部分を追加。
- 同じく、Alt(Mac では Command)を組み合わせることで、そのレイヤーの描画部分を選択範囲からはずす。
- 「ワークスペース」設定の保存や読み込みの安定度の向上。(ワークスペース設定ファイルは Painter X と互換なし。)
小さな改良点
- サムネイルが RIFF ファイルに埋め込まれるようになり、Painter で開かなくても判別しやすくなった。
- 最近使ったファイルとテンプレートに「ファイル」メニューからアクセスできるようになった。履歴に保存されるファイルの数も増えた。(以前は「Welcome 画面」からしか履歴とテンプレートが呼び出せなかった。)
- テンプレートはふつうの RIFF ファイルをテンプレート専用フォルダに入れておけば使えます。Painter 11 日本語版では、プログラムフォルダ内の「Support Files」の中の「テンプレート」フォルダ、あるいは、ユーザーフォルダ のワークスペース名フォルダ(初期状態では「デフォルト」)の中の「テンプレート」フォルダ、となります。
- 選択ツールに「多角形選択ツール」が追加になった。次々にクリックすることで、クリックした点をつないだ多角形で選択範囲を作るツール。「投げなわ」できれいな線を引くのは難しいので、こちらのほうが扱いやすいかも。
- 「複合ブラシ」をエクスポートして編集できるようになった。
- ペーストのデフォルトが「正確にペースト」になり、わかりやすくなった。
- ズームイン・ズームアウトの割合が「5%, 10%, 25%, 33%, 50%, 66%, 75%, 100%, 150%, 200%, 400%, 500%, 600%, 800%, 1000%, 1200%, 1600%」に変更になり、使いやすい倍率が増えた。(以前は「虫めがねツール」とキャンバスクリックの倍率に食い違いがあったが、これも統合された。)
Painter 11 の新機能については、Charako さんの Painter 11(英語版)体験版について に詳しい解説があります。
(2009/07/22)