Painter Basics

Painter のレイヤー機能はほぼ「業界標準」(Adobe Photoshop と基本的な部分が共通)で、Paint Shop Pro や Fireworks、OpenCanvas、SAI、Pixia、LitePaint、その他(省略失礼します)の多くのグラフィックアプリケーションとだいたい似たような仕様になっています。(合成方法全部の比較については レイヤー合成方法一覧表(旧ワークショップ)を参照してください。)

その中で少し目立つのが Painter 独自の「Gel / フィルタ」という合成方法です。フィルタレイヤーは、下が透けるという意味では「乗算」レイヤーに似ていますが、不透明度が小さくなったときの発色が乗算とは非常に違います。次の例を見てください。白いキャンバス上のレイヤーをオリーブグリーン(R:127, G:127, B:0)で塗りつぶして不透明度を数字にある数値に下げたとき、このように発色します。

乗算レイヤーの発色 乗算レイヤーの発色

フィルタレイヤーの発色フィルタレイヤーの発色

上の例でわかるように、レイヤーの不透明度が低いときにもかなり色が濃く、また(色によりますが)彩度の高い発色になります。レイヤーの不透明度が低くなる状態は、レイヤーパレットでレイヤー全体の不透明度を調節したときだけでなく、レイヤーにブラシで描画したときの、ブラシの不透明度が 100% でないときにも起こります。このあたりを把握して乗算レイヤーとうまく使い分けてください。

また、フィルタレイヤーは Photoshop にはありませんので、ファイルを PSD 形式で保存するとこのレイヤーの合成方法は「比較(暗)」に変換され、表示結果が変わってきます。Painter で再度開いた場合も「比較(暗)」になるので注意が必要です。

(2009/06/30)