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くま単 (abuse)

2004/01/30 04:28

何かを吸引するサカサカブ星人

He is suspected of substance abuse.

(訳) 彼は何か薬物を乱用してるんじゃないかと疑われている ⇒ 彼には薬物乱用の容疑がある。(あいつ、やばいモノやってるっぽい。)

(能書き) ここでの abuse は名詞で「乱用」(あるいは「濫用」)。動詞も綴りは同じで「乱用する、悪用する」になるが、名詞の時は「アビュース」で動詞は「アビューズ」になる。ab と use (使う)がくっついてるので、use の場合と同じ。ab はもともとは「~から離れる」という意味がある接頭語。本来の使用法から離れてしまってる使いかたをしてるわけ。

もうひとつ、この abuse にはかなり違う意味があり、それは、子供などに対しての「虐待」、また「虐待する」という意味である。現代ではこのどちらも大問題なので、よく使う単語。普通の道具や物体に対しての abuse だと、「扱いが乱暴」程度なのだが。

自分に対して(クスリを)使う、という方向性と、弱い者に対して「虐待する」という方向性がかなり違うわりに、表面上(文法で言う文型上)は同じなので、慣れる必要がある。

child abuse は「子供虐待」であって、ロリ絵に萌えすぎてイカれてしまうことではない。

substance は「物質」という基本の意味があるが、これは訳語だけでは非常にイメージしにくい単語でこれも要注意。ここでは「乱用」されるものをまとめて「薬物、アルコール、シンナー、その他なんでも乱用されやすいもの」の意味で使っている。これも「時事英語」ではよく使われるわりに、この意味を知らないと「物質」という意味で理解しようとしてわけがわからなくなる、「涼しい顔して実は濃い」単語。

基本の意味の substance の形容詞は substantial。日本語には「実体のある」、「内容のある」、「重要な」などという訳語があるが、イメージとしては「モノとして手応えがある」(スカスカじゃない)という感じ。

suspect は「誰かを(何かをやってるんじゃないかと)怪しく思う」、あるいは「~なんじゃないかと勘ぐる」という意味。人に対しても状況に対しても使う。名詞で a suspect と言うと「容疑者」、すなわち罪を犯したと suspect されている人物。動詞の場合は sus-pect、名詞の場合は sus-pect (太字を強く、イントネーションを上げて読む)という発音になることも注意。(このパターンは他にもたくさんある。)

しまった、説明のむずかしい単語を 3 つもまとめて使ってしまった。

(例文 1) His alcohol abuse shortened his life. 彼はアルコール依存が原因で早死にした。

(例文 2) The neighbors knew that Sarah was being abused. 近所の人たちはサラが虐待を受けているのを知っていた。

(例文 3) He abused his knowledge of computers and created a virus. 彼はコンピュータの知識を悪用してウイルスを作った。

(例文 4) Her garment was made of a silky, translucent substance. 彼女の着衣はすべすべした半透明の材質でできていた。

(例文 5) I suspect that this phone is tapped. この電話は盗聴されてるんじゃないかと思う。

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  1. 2004/01/30 08:02 | #1

    わ!
    内容が濃い(^^)

  2. kaburaya
    2004/01/30 16:03 | #2

    だはは。(^_^;
    ビクトリア朝英語の引用の孫引きみたいなのが多い普通の単語帳は、やっぱり面白くはなかったです。面白くなくても知っておくべきことばっかりではあるんですが、ね。
    そういや、単語帳の引用元は大学入試で、大学入試の英文は引用が多いのですが、その著作権ってどうなってるんでしょうね。ビクトリア朝くらい古いと著作権切れてますけど、けっこう新しいのも使ってますね。んなこと言えば、現代国語もかぁ。教育目的だからいいのかな。
    でも「教育目的なら著作権はどうでもいい」あたりの拡大解釈で、教育現場って違法コピーが多いですね。あ、関係ないや。

  3. 2004/01/30 21:44 | #3

    ビクトリア朝!(^^;
    まぁあの辺も文化的には面白い、事も多いですが…(^^;
    試験と検定教科書用は基本的に著作権の使用料はゼロで良い、
    ハズ…です(^^; たしか。。。
    教科書は著作権者の了承が必要、だったかな?
    試験は、事前確認はマズいし、
    事後承諾、ったって終った試験はどうしょうもないし(^^;
    事後通知義務がある…くらいだった…かな?(^^;

  4. kaburaya
    2004/01/31 00:13 | #4

    試験はその時だけですが、「試験問題集」というのが出版物になるわけで、そのへんでなんかちょっと著作権上の怪しさが混入しはじめます。参考書類は教育の分野ではあれど、営利活動ですから。しかし、試験問題集は受験生には必要ですよね。
    こないだメジャーな単語帳をちょっと立読みしたら、短いセンテンスがついてる、そのセンテンスの出所がみんな「なんとか大学」となっていまして、でも原典はどこかの作家だったりするわけで、なんかヘンと思いました。
    ビクトリア朝というと「ピアノの脚にカバー」という価値観が有名ですが、やっぱり繁栄はしてたわけで。

  5. 2004/01/31 23:51 | #5

    あ、tapって。。。
    うへぇ これも濃い単語だなぁ(^^;
    トム・クランシーの小説のどれかに(たぶん)暗号作成か情報漏えい元の特定のどっちかの仕組みにタップ・ダンスという名前があった記憶が…(^^;
    一種のシャレだったんですね、たぶん。。。

  6. kaburaya
    2004/02/01 03:02 | #6

    例文も連想で作るんで、なんか偏ってますね。ま、「濃い」ほうがウケるとか印象に残ればいいんでは。tap はいろいろ意味がありますが、盗聴するというのはかなり使用頻度は高いです。tap water が「水道水」だし、電話線に分岐の蛇口つけてるイメージかな。タップダンスのほうの「軽く叩く」の tap は別単語ですが、イメージが単純で、こういうのは学習者にとってはありがたいのですが、しかし同じ綴りで 2 単語ある時点で、ありがたくないですね。

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